映画

【映画レビュー(ネタバレなし)】ターミネーター ニューフェイト

ターミネーター ニューフェイトの感想

良かった点

・リンダ・ハミルトン(サラ・コナー)登場シーンの安心感

・強化人間グレース役の女優さんの、マンガキャラのような出で立ち、美しさ

・「人間と機械との心の交流」というテーマを残していたこと

悪かった点

・中盤以降の、場面の切り替わりのぶつ切り感

・「2」の正当な続編と謳う割には・・・

総評

・作り手も観客も、「2」の呪縛から逃れられなかった

・しかし、「2」を模倣したわけでも、台無しにしたわけでもない作品

・私は、「観てよかった」という感想を抱いた

 

ターミネーター ニューフェイト公開に至るまで

ターミネーター2は、1991年に公開され、

・斬新な視覚効果による、不気味で恐ろしく、非常にリアルな敵ターミネーターの描写

・息を飲むスリリングな展開

・主人公と仲間のターミネーターとの、心の交流

といった点が大変好評を博し、全世界で5億6,000万ドルもの興行収入を叩き出した大ヒット作品です。

監督のジェームズ・キャメロンの名は、誰もが知るところとなりました。

そんなジェームズ・キャメロン氏が今回製作総指揮を担当、そして超ヒット作「ターミネーター2」の正当な続編ということで話題になったのが、ターミネーター ニューフェイトなのです。

(実はターミネーターは2以降も3、4、:新起動/ジェニシスと続編的位置付けの作品が作られているのですが、いずれにもジェームズ・キャメロン氏はほぼノータッチでした)

登場人物 ーサラ・コナーは見守り導く立場へー

・ダニー(ダニエラ・ラモス):主人公。父・弟と何の変哲もない暮らしを送っていたが、ターミネーターに命を狙われ、自身を待ち受ける運命を知ることになる。

・グレース:「ダニーを守る」という使命を授かって、未来から送られてきた強化人間(ターミネーターではない)。何よりもダニーの安全を優先するため、めちゃくちゃな行動を取ることもある。ダニーとの身長差がエモい(後述)

・サラ・コナー:「1」および「2」でターミネーターを退け、未来を変えようと抗い続けた強い女性。ターミネーターに追われるダニーとグレースの元に現れ、二人を導く。

・ジョン・コナー:サラの息子。未来の世界で、ターミネーターに抵抗する人類軍の先導者となることから、「2」でターミネーターに命を狙われた。今作では・・・

・T-800:ターミネーター。「1」ではサラ・コナーを襲い、「2」ではともに戦ったターミネーターと同型。今作でもサラ・コナーと、非常に複雑だが深い関わり(もはや因縁か)を持つ。

・REV-9:ダニーを抹殺するために未来から送られてきた最新型ターミネーター。ダメージを与えても与えても再生し、どこまでも追いかけてくる。無表情での全力疾走、警官への擬態、大型トラックの操縦、ヘリの操縦などをしっかりとこなす。

視聴した感想(良かった点)

・リンダ・ハミルトン(サラ・コナー)登場シーンの安心感

予告シーンでも公開されているように、「ターミネーター」および「2」で主人公サラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンさんが同役でカムバックしています。

「ニューフェイト」のあらすじとしては、サラ・コナーは主人公ではなく、

サラ・コナーは、未来から送られてくるターミネーターを狩る行為を続けている、という設定で、ダニーとグレースの元に現れるのです。(なぜそんな事をしているのかはネタバレのため控えます)

やはり、サラ・コナーが登場するシーンは、満を辞して登場!といった撮り方がされており、観る側も

「キタ〜〜〜!」

という感情にさせられました(笑)この辺りは、過去作品を観てきたファンに向けてのサービスですよね。

・強化人間グレース役の女優さんの、マンガキャラのような出で立ち、美しさ

マッケンジー・デイヴィスという女優さんが演じておられるのですが、

・178cmという高身長

・鍛え上げられたスリムな肉体

・ショートカットヘアと大きな瞳が凛々しい

という、マンガやアニメのキャラクター3次元に飛び出してきたような、非常にアクション映えする方です。ダニーを守るため、傷だらけになりながらターミネーターと戦います。

また、ダニー役のナタリア・レイエスさんとの身長差が結構あり(ナタリアさんの方がだいぶ小柄)、二人一緒に並んで映るとなんともいえない「エモさ」が感じられました。

(この、守る/守られるという関係性は、終盤の展開に非常に有効に活きてくるため、本作を視聴して印象に残ったポイントのひとつ)

・「人間と機械との心の交流」というテーマを残していたこと

「2」では、逃亡の旅の中で、サラの息子であるジョンとターミネーターが心を通わせていく様子が描かれ、映画史に残るあのクライマックスシーンが生まれました。

「人間と機械との心の交流」は、ターミネーターという作品において不可欠な要素であり、今作でもそれは描かれています。

ひとつは、ダニーとグレース、守られる者と守る者との心の交流。

そしてもうひとつは、サラとT-800、ひとことでは言い表せない因縁で結びついた者同士の心の交流。

正直なところ、「機械が、人間のような”感情”を知る」といった描写は、映画でもアニメでも小説でも数えきれないほど用いられたものであるため、やはり既視感はありました。

しかし、ダニーとグレースの関係には大きな秘密が隠されていて、それを知った瞬間、グレースはなぜあんなにも自分の危険を省みることなくダニーを守ろうとしたのかが観客に伝わり、非常に心を揺さぶられました。

また、サラとT-800との交流も、「2」とはまた違った形で、クライマックスシーンでのカタルシスとして極めて有効なものであったと思います。

視聴した感想(悪かった点)

中盤以降の場面転換が、雑

倒しても倒しても復活し襲ってくるターミネーターREV-9から逃げるため、ダニー、グレース、サラは身を隠しながら旅をします。

当然ながらREV-9もしつこく追いかけてくるため、3人は必死で撃退し、また身を隠す・・・のですが、この「逃げる⇨見つかる⇨バトル⇨逃げる」の流れが3回ほど続き、テンポが単調になっていたように感じました。

ところどころに「2」での逃走劇の要素がオマージュ的に含まれており、単なるアクションシーンではないよ、という意図も感じられたのですが、いかんせん、

「REV-9、また復活したよ・・・どうやっても倒せないのでは・・・?」と気になってしまったのと、アクションシーンの撮り方・構図に真新しさがなく、ハラハラするといった感じはありませんでした。

あの「2」の正当な続編、と謳うわりには・・・

終盤〜結末についてはネタバレになるので詳細を記述できませんが、

「あ、そう・・・やっぱり結局そうなるのね・・・」

という展開になり、驚きとかは無かったですね。

やはり、「自分の未来の運命を知った主人公が、それをどう受け止めてどう生きていくか」を描くとなると、どうしてもその描写にならざるを得ないよね、といったところで。

人によっては肩透かしを食らったように感じるかもしれません。

総評

「あのターミネーター2の正当な続編です」という触れ込みは、

サラ・コナーとT-800が、当時のオリジナルキャストでもう一度登場します!

というニュアンスが多く含まれていたのかなと、視聴し終わって改めて思いました。

この記事の中で、私は何度も何度も「2では〜〜」「2の時は〜〜」と書いてしまっていますね。やはり、観る側、そして作り手も「2」の呪縛から逃れることはできなかった。それほどまでに、あの作品は偉大すぎました。

ですが、ニューフェイトは「2」の単なる焼き直しではありませんでしたし、かといって「2」を台無しにするような内容でもなかった、ということは言えます。

未来を変えようと必死で生きる人間のドラマ。

人間と関わることで変わってゆく機械が迎える運命。

ニューフェイトで描かれたそれらは、観客に「”ターミネーター”を観た」と感じさせるに十分であったと、私は思います。

まとめとしては、

・「ターミネーターを観たい!」という人にはおすすめ

・サラ・コナーの「I’ll be back」を大画面で観たい人にはおすすめ

・「2」を超える結末を期待する人にはおすすめしません・・・

以上、ご覧いただきありがとうございました。

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