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【ネタバレなし】スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け レビュー

序文

SF映画の傑作、スターウォーズシリーズの最新作である「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」は、
12月20日に公開され、オープニング3日間で興行収入が15億7,046万円に到達。
動員数は101万8,851人を記録し、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の初日3日間の興収14億6,980万円、動員数97万人という数字を塗り替える記録となっています。
この記事は、スターウォーズ スカイウォーカーの夜明けを観た感想です。
まだ観ていない方にとって、参考になれば幸いです。

先に結論

・ライトなファンには楽しい作品です。

銀河を駆ける冒険、ライトセーバーでのバトルや、C-3POのコメディチックなキャラクター、劇中の音楽など、「あぁ今スターウォーズを観ているなぁ」と感じさせる作りになっていて、満足感を得られるでしょう。(筆者もこちら側でした)

・ディープなファン、特に、作品を愛するが故に全く新しい展開のスターウォーズを望んでいたファンにとっては、とても物足りない作品のようです

賛否両論を呼んだEp8(後述)に心を惹かれたファンたちの求める物語とは異なっていたようです。

結果、「旧作品のオマージュに終始した」「旧作品のファンに丁寧すぎるほど配慮しただけの作品だった」という声が聞かれました。

Ep9にいたるまで

Ep7 スターウォーズ フォースの覚醒(2015年公開)では、

旧作Ep4~6の主人公であったルーク・スカイウォーカーではなく、レイという女性が新主人公となり、彼女を巡る物語が展開していきます。

辺境の星でジャンク拾いをして生計を立てていたごく普通の少女、レイ。

とある出来事をきっかけに、宇宙を暗黒の力で支配しようとする組織と戦うレジスタンスに所属することになります。

その暗黒の組織とは、「ファースト・オーダー」。旧作Ep6にて、ルーク・スカイウォーカーの活躍によって壊滅した帝国軍でしたが、その復興を目論んでいます。

中心人物には、かのダース・ベイダーを祖父に持ち、その暗黒の力に陶酔する男カイロ・レン。

カイロ・レンは、Ep7の世界では希少となったフォースの使い手(森羅万象に宿っている力、フォースを感じ取り、操ることができる存在)であり、その能力でファースト・オーダーの勢力を拡大していきます。

レイはそんなカイロ・レンと対決することになるのですが、自分の内に眠る能力を目覚めさせます。彼女もまた、フォースの使い手であったのです。

・・・というように、Ep4~6の世界観は引き継ぐ、と明確に描写しつつも、主人公を一新して物語を展開するという幕開けとなりました。

新主人公レイはフォースの使い手であり、そして彼女の過去には何らかの秘密があることを匂わせています。これがEp7〜9までを貫く、ひとつの大きなストーリーの幹となります。「なぜ彼女はフォースを使えるのか」「ルーク・スカイウォーカーと何らかの関係があるのか」という謎が提示されたわけですね。

また悪役ポジションにあたるカイロ・レンについても、ダース・ベイダーのような絶対悪にはなりきれておらず苦悩する姿が描写されます。そんな中、レイと出会ったことで彼の運命もまた変わり始めるわけです。

そして物語の終盤、レイは、レジスタンスにとって最大の切り札となる、ルーク・スカイウォーカーを探す任務を受けます。

彼は帝国を壊滅させたのち、誰にも行き先を告げることなくその身を隠していました。

ジェダイ(フォースを操り宇宙のバランスを整える高潔な戦士)はこの宇宙で彼ただ一人。歴戦の猛者どころか、もはや伝説の存在となっており、レジスタンスは彼を探し求めていました。

そしてついにEp7のラストシーンにて、ルーク・スカイウォーカーその人が姿を見せます。

「謎だらけだ!これからどうなるの!?」と全世界のスターウォーズファンは盛り上がり、Ep8の公開を待つことになります。

そして2017年、スターウォーズEp8 最後のジェダイが公開となります。

Ep8について

スターウォーズの全作品の中で、最も賛否両論が巻き起こった作品でしょう。

Ep7を観たファンは、提示された謎についてあれやこれや想像を巡らせ、その熱量はすさまじいものでした。

Ep8では、その謎が少しずつ解き明かされ、物語はさらに盛り上がっていくのだろうと。そして、新たに登場したキャラクターたちが大冒険を繰り広げ、その魅力はさらに深まり、愛すべき存在になっていくのだろうと。

しかしながら、Ep8で描かれたものは、

・Ep7で提示された謎を放置、またはその答えを「特に何でもないものでしたよ」とあっさり提示

・新キャラクターたちは、短絡的な思考で支離滅裂な行動をとる

といったものでした。

更に、往年のファンたちを悲しませたのは、ルーク・スカイウォーカーの姿でした。

Ep8では、彼がなぜ姿を消したのか、過去にいったい何があったのか、が描かれたのですが、それらはいずれもファンにとって受け入れがたいものでした。

あろうことか、ルークを演じたマーク・ハミル氏さえも、

「ルークは(「ジェダイは終わる」とは)言わないでしょう。いや、ごめんなさい。僕が言ってるのはジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』の話です。これは次の世代の『スター・ウォーズ』ですから、ルークをほとんど別のキャラクターとして考えなきゃいけなかった。たぶん彼はジェイク・スカイウォーカー……僕のルーク・スカイウォーカーじゃないんです。それでも物語を良いものにするために、ライアンに求められたことはやらなきゃいけなかった。まだ完全に受け入れてはいません。」

とコメントするほどでした(後に、こうした否定的なコメントについては取り消していますが)

私も、公開初日に劇場で鑑賞しましたが、常に違和感を抱いて鑑賞していた、というのが正直なところでした。

「えっ、そういうことだったの?」「なんで今そんな行動を取るの?」「それで終わり?」

という。噛んでいると時たまジャリッと砂の感覚がするガム、のような。

しかし一方で、今までのスターウォーズとは明らかに違う方向に物語を進めようとしており、そのことを評価する声があったのもまた事実です。

カイロ・レンは、レイに対し、

「ともに手をとって、銀河を支配しよう」と呼びかけます。これまでの、

ジェダイ(フォースを用いて銀河の平和を保つ光)vsシス(フォースを暗黒の力で増幅させ銀河を支配せんとする闇)との戦いのように、どちらかに身を置いて戦い続けるのではなく、

二人で新たな秩序をもたらそう、と主張するのです。

これまでのスターウォーズのストーリの構造を全て破壊し、新たなものを作り出そうとする、制作側の意図とも言えたでしょう。

そんな波乱を巻き起こしたEp8から2年、ついに、レイを主人公としたシリーズの最終作である、スターウォーズ Ep9 スカイウォーカーの夜明け が公開となりました。

終わりに

記事の最初に書きましたが、Ep9もまた、万人を満足させる作品とはなりませんでした。

スターウォーズという作品が持つ魅力ゆえでしょう。

冒険活劇、親子の絆、仲間との絆、強大な力を持つ者がその力と向き合う人間ドラマ・・・

Ep4〜6で描かれたそれらを、丁寧になぞってほしいファンもいれば、

まるきり違うものを観せて欲しいファンもいます。

果たして、Ep9はどのような作品なのか。それは、ぜひご自身の目で確かめていただければと思います。

スターウォーズ Ep9 スカイウォーカーの夜明け は、全国で絶賛上映中です。

 

 

・・・とはいえ、いままで過去作品を全く観たことのない方は、ストーリーに入り込めない可能性が高いので汗、事前にEp4~6は観ておくことをおすすめします。

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わざわざレンタルビデオショップに足を運ばずとも、ご自宅ですぐにスターウォーズを楽しめますよ。

 

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